地元エースの白井が甲子園初Vへ向けて突っ走る。ナイターキングの毒島、リズム抜群の馬場が相手。今年の特別戦は初優勝者が多く、ニューヒーロー&ヒロインの誕生も十分だ。

 今年で4回目を迎える「ボートレース甲子園」。全47都道府県(和歌山は該当者なし)から実力派レーサーが集結する当大会は、高校球児が全国一を目指す「夏の甲子園」のボートレース版だ。記念すべき第1回の浜名湖大会は今垣光太郎(福井)が制し、第2回の三国大会は峰竜太、第3回の丸亀大会は毒島誠(群馬)が頂点に立った。
 まだ地元勢の優勝はないが、今大会は山口県代表・白井英治(山口)の存在が大きい。当地は5月GW戦で通算22回目の優勝を決め、自身の持つ現役最多V数を更新したばかり。地元水面で深紅の大優勝旗を掲げるべく全身全霊を尽くす。
 大会連覇を狙う毒島が対抗格。新勝率は全選手トップの8.20をマークし、期間中にはSG2優出にG1優勝2回と内容も秀逸。さらにナイター開催の特別戦は史上最多の10Vで、白井にとっては最大の脅威となる。
 当地成績もナイター成績も優秀なのが前本泰和(広島)。ナイターの通算V数は歴代2位の28回(1位は赤岩善生の29回)で、これは前出の毒島(通算27回)よりも上。当地V数も遠征勢では歴代トップの9回を誇る水面巧者だ。ほかでは、ナイター開催の特別戦で優勝7回を挙げている瓜生正義(福岡)、同5回の田村隆信(徳島)、同4回の菊地孝平(静岡)らが、優勝争いに割って入る。
 馬場貴也(滋賀)は優勝した3月びわこG2を皮切りに、当地前回のG1周年では準優勝戦も優勝戦も代名詞のまくり差しでVゴール。さらに戸田G1周年では2コースから逆転劇で優勝するなど、近況リズムの良さは全国トップクラスだ。同じ滋賀勢の丸野一樹(滋賀)も、5月鳴門で自身6度目のG1制覇と好ムード。滋賀勢といえば、3月大村SGボートレースクラシックで歴史を動かした遠藤エミ(滋賀)の存在も忘れてはならない。丸野と遠藤は6月にも当地水面を走る予定であり、調整面でもアドバンテージがある。
 その遠藤を筆頭に、今年は5月大村G2モーターボート誕生祭終了時点で実に10名の特別戦初優勝者が誕生している。この流れに乗る可能性があるのは、チャンスが巡ってくればモノにできるだけの実力を備えている西村拓也(大阪)秦英悟(大阪)上野真之介(佐賀)あたりか。